「この部屋は何帖ですか?」と聞かれますと、「だいたい6帖くらいじゃないでしょうか?」と曖昧に答えるようにしていまして、図面にも最初は面積はのせないようにしています。これは部屋の広さではなくて、部屋の広がりやつながりを平面図から感じてもらいたい!という設計者のエゴからくるものでした。
とは言っても部屋の広さは気になるところ、設計者のエゴに付き合ってはいられませんので、数え方をお知らせしたいと思います。
実施設計図の平面図にはグリットが書かれてますが、1マスで半帖、4マスで1坪です。この1マスは910mm=3尺なのですが、日本の建築材料は尺貫法を元に作られていますので(サブログ、サンパチ、サントオなどなど、、昔の人は引越しの時に建具なども一緒に持っていったそうです。)、このマスを元に間取りをすると建材のロスが少なくてすみます。このマスから外れると間崩れして多めに建材を使うことになりますが、空間の良し悪しとはまた別の話です。
余談ですが、コンパネなどの厚さは12mm、石膏ボードの厚さは12.5mmと小数点が出ています。これは尺貫法からではなくて、外国からの基準からの厚さになっています。昔の図面を開いて見ると石膏ボードも12mmと書いていました。何かがあったのでしょうね。。