2022.03.17
  • コンセプト
  • 姿勢

アーキテクトビルダーとして

  • 設計事務所
  • 工務店
  • アーキテクトビルダー
  • 設計施工
  • アーキテクト=設計者=建築士
  • ビルダー=施工者=工務店

ですので、建築の設計施工者の事を指すのかな?と思いますがちょっと違うようでして、僕はこの言葉がなんだか好きで勝栄が志す言葉でもあります。

僕が20年前に業界に入ってから、北海道にも「デザイン」と「性能」の対立構造のようなものがありました。「建築家の設計した家は、冬は寒いし夏は暑い。カッコいいんだけどね」「あそこの工務店は数値ばかり追い求めて、見た目は古臭いよね」なんて言葉がしばしばお酒の席で花を咲かせてました。僕は20代を設計事務所、30代を工務店に従事してきましたから、どちらの立場の意見もうなずける所もありまし、よく分かっていませんでした。ただ、他の地域に比べたら典型的な対立構造はそこまでないんじゃないかな?というのが印象です。

設計事務所(デザイン)と工務店(性能)の両輪がないと進めない

北海道は他の地域に比べて、いわゆるアトリエ派と呼ばれる「設計事務所」が多いというのを聞いたことがあります。また、地域「工務店」もハウスメーカーに市場を取られずに一定規模をキープしています。(一条工務店ショックというのもありましたが、なんだかんだ持ちこたえてるようです)

両者が割と仲が良く、活発に意見交換もされてるのも北海道の特徴かも知れません。(これは良し悪しなのでしょうが)

なんでかな?と思いますと、北海道は共通の敵「冬の寒さ」があったからだと思います。「カッコよければ断熱薄くても良いよね」なんて言ってましたら凍死してしまいますし、灯油代も恐ろしい事になります。

性能の高い家を建てるには、知識と技術が必要です。設計者と工務店が(そして官庁も)、試行錯誤をしながら失敗しない断熱気密のノウハウを蓄積させてきた歴史がそういった土壌を作ってきたのだと思います。

ですので、設計事務所の家も暖かいし、工務店の家はハウスメーカーより安く出来ているのだと思います。自然と僕も、デザインと性能のどちらも欠けてはいけないと思い、両方の知識と技術を得ようと奮闘してきました。

更に高みを目指して

「アーキテクトビルダー」とは、「質の高い設計力」と「高性能の施工力」それを担保する数値を兼ね備えた新しい言葉なんだと思います。

  • 総合力で質が高くて、バランスも取れている。
  • 居心地が良くて、健康寿命も伸びる。

また、設計施工のメリットを最大限に生かして、ウッドショックや昨今の世界情勢に負けない見積・積算も大事な能力です。

この両輪を常に忘れずに、日々それらを高めていく志を捨てずに持っていきたいと思っています。

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