札幌市で新しい住宅改修プロジェクトが始まりました。設計は、丸田絢子建築設計事務所さんです。勝栄は施工を担当します。
一昔前にポピュラーだった、家の中に雨水を通すM型の無落雪屋根から、シート防水による0勾配屋根にチェンジします。工事途中で小屋が完全に現しになりますので、天気予報とにらめっこしながら大工さんを一気に投入します。
屋根、垂木、母屋と解体して行き、小屋梁だけになりました。たわみや割れがある所は、構造用合板で梁をサンドイッチしてビスで固めて行きます。既存のブローイングはそのままにして、新しいブローイングを40cm吹き増しします。既存のM型の場合は天井の断熱補強が懐がないので出来ませんが、足したいブローイング量に合わせて母屋束の高さを決定します。
野地板を張り終えて、ツーバイガード→タイベック→ブルーシートと3重の養生をして、シート防水工事に備えます。通り雨にやられる事もなく、4日間で屋根のやり替えが出来ました。お天道様ありがとうございます。
今回は、屋根を空けてから取って出しの工事ではなく、設計の段階からインスペクションを行い、事前に腐れや割れなどを現地確認をし、構造計算を掛け、構造体補強も設計図に反映された上での工事でした。設計と施工を分離して、お互いが時間がないながらもアイデアを出しながら色々ありながらも養生まで出来ました。
大工さん達は常に、段取りと工程を話し合い、ゴミと材料の出し入れを工夫しながらスムーズに行い、山場の工事を乗り切りました。まだ外壁・窓の交換や難しい工程が待ち構えてますが、改修工事特有のレスポンスを早くして工事を進めて行きます。