実施設計からは、平面図は縮尺を50分の1に拡大して作図しますが、同時に高さ方向の寸法を抑える為に「矩計図」も作図していきます。大工さんに伝える為に、要所で拡大図も同じ図面に(あっちこっち図面をめくらないで済むように)乗せておきます。
この図面で一番確認したい、住まい手や現場に伝えたいのは、家のプロポーションです。腰を据えた落ち着きのある家にする為に、天井高さやフトコロ、階高の寸法を一つ一つ抑えていきます。
「住宅の場合、階高は小さければ小さいほどよく、天井が低すぎて失敗したことはない」堀部安嗣「小さな五角形の家 全図面と設計の現場」
「住宅の場合、階高は小さければ小さいほどよく、天井が低すぎて失敗したことはない」
と、建築家の堀部安嗣さんに習って、出来るだけ低く抑えて様に心掛けています。3Dパースでは伝えづらい、矩計の2Dの良さが出せたら最高です。